おはぎ(ぼたもち)の名前
おはぎと牡丹餅の名前については、さまざまな由来と様々な説があって、どれが正しいのかよくわかりません。私が説明する時は「おはぎ」は「御萩」で秋の名前、「ぼたもち」は「牡丹餅」で春の名前、と言っています。中身は同じだと考えています。
ただ次のような説もあります。
こしあんを用い、中のもち米をつぶが見えないくらいまで付いたものが牡丹餅、つぶ餡を用い、中のもち米のつぶが見えるものがおはぎ。
そのほか、もち米を主体とするものがぼたもち、うるち米を主体とするものがおはぎとする説もあります。
おはぎ(ぼたもち)の種類
おはぎには次のような種類があります
- 米を餡でくるんだもの(一般的なおはぎ)
- 餡子を米でくるみ、表面にきなこ、青のり、ゴマをまぶしたもの
ご飯に雑穀を混ぜても食感が変わって面白いかもしれません。
おはぎ(ぼたもち)に使用するお米
もち米だけで作る場合と、もち米とうるち米を混ぜて作る場合があります。
一般に蒸し器で作る場合はもち米だけ、もち米をたける機能がない業務用炊飯器で作る場合はもち米(7割)+うるち米(3割)を用います。
おはぎに適したお米
おはぎにはペタッとしたお米より、粒のしっかりしたもち米のほうが食感が良くお勧めできます。当店では北海道産「はくちょうもち」をお勧めしています。白度の高さ、柔らかさ、粘りが特徴で赤飯やおこわなどにもよく用いられます。木下製餡の餡子で使う「豊祝」とおなじ北海道東部で作られるお米です。
最近では気候の温暖化に加え、大規模専業の多い農家の努力もあり、北海道産の米がどんどんおいしくなっています。(米マイスター麹町 福士社長談)
おはぎ開業支援の研修で、「お米の炊き方・選び方」のセミナーは米マイスター麹町で実施しています。
米マイスター麹町
東京都千代田区麹町にある宮内庁御用の米専門店。社長は5つ星お米マイスターで、東京"粋な"ごはんグランプリ等のコメの品評会や炊飯器の評価委員会で審査員を務めるほか、米の専門家としてテレビや雑誌でもしばしば紹介されています。(左の写真の左側が米マイスター麹町麹町社長)